2014年10月より、フランスのパリにおいてソルボンヌ・パリ第四大学フランス文明講座を受講します。そして、翌2015年の秋からパリ第四大学三年次に学士入学し、同大学で映画理論、及び映画字幕製作などを学ぶ予定です。
私は大学時代からフランス語の習得を目指してきましたが、一昨年パリへ短期留学をした際に、実際に現地で話し、聞くということが言語の習得において、どれほど重要かということを実感しました。また、パリの人々や街並みの中で異国人として生活することは、自分自身と日本を見つめる機会ともなりました。
この秋からは主にフランス語力の飛躍的な向上を目指し、勉学に励みます。大学で講義を受ける際には一般的な会話レベルのフランス語ではなく、専門的な語彙力など、学術的なフランス語力が必要とされると思います。そのような高度な語学力と翻訳業に必要となる幅広い知識や教養を得ることも重要な課題です。
さらに今回の留学では、自らの勉学のためだけでなく、惠国際交流財団の奨学生としての自覚と誇りをもって国際交流を実践し、その大切さを伝えるという役割も担っています。外国の人々と交流することは決して楽なことばかりではありませんが、常に理性と感性に刺激を与えてくれます。幸いなことに今日、フランスではマンガやアニメ、日本食などを中心とした日本の文化が評価されているので、そのような日本が誇る文化を通して日仏間の国際交流をより一層盛んにすることができるよう、文化交流にも貢献したいと考えております。
惠国際交流財団の栄誉ある第一期奨学生として、自分自身の夢に向かって精進し、さらには財団の今後を担う重要な役割を果たせるような人材になれるよう、現地での一日一日を大切にし、目標に一歩ずつ近づいていこうと思っています。自らの人生を切り拓く今回の留学を支援してくださる惠国際交流財団に、心から感謝致します。