我が国は戦後の目覚しい経済発展を経て、今や世界でも有数の経済大国に発展し、国際経済の中でも重要な位置を占めるに至りました。
それとともに、我が国が様々な分野で果たすべき役割と責任は益々増大しているといえます。
また、我が国が現在直面している対外摩擦は、経済的問題に端を発しているとはいえ、一面、諸外国との相互理解の不足が問題の解決をより一層困難にしていることも否めません。世界に開かれた活力ある国づくりを進め、永続的な人的交流を通じ、諸外国との相互理解を図っていくことは、我が国にとって極めて重要かつ緊急の課題になっているといえます。
また、日本にはない学問分野や技術分野を海外で学びたいという若者も少なくない一方で、海外留学への期待や希望を持ちながら実現出来ていない若者がいることも現実にあります。
優秀な能力を持ちながら希望する海外の教育機関で学ぶことを断念してしまう者がいることは、その者自身の将来のみならず、我が国の将来の発展にも損失をあたえかねません。
今、日本は、世界各国と貿易等の経済的な交流だけでなく、文化的交流、人的交流を深めて、広く世界に理解される国であるべきと考えます。
私共はこの点に着目し、一般財団法人惠国際交流財団を設立し、留学生の奨学金支援を行い、外国語教育を進めていくことで有益な人材を育て、留学先の相手国と日本との友好親善の架け橋の一翼を担い、更に日本国内外で国際交流によって得たスキルを発揮し、将来の日本ひいては世界で活躍される若者の育成に専心しようと志しています。