私は今年の9月からアフリカ南部・ザンビア共和国において、およそ1年間の留学を行います。首都ルサカのザンビア大学で、人文・社会科学を中心に学び、急速に発展を遂げるザンビア社会を肌で感じる機会になればと考えています。私個人としては初の海外長期滞在であり、その地をザンビアとしたのは非常に大きな決心でありました。しかし、アフリカという日本人には最も遠いと言われる大陸そのものに惹かれ、専攻としている自分にとっては当然の選択であったと言う他ありません。実際に現地で学びたいと思った動機としては、講義の中で「起業家精神」を学んだことが最も大きかったように思います。
起業家精神とは、身の回りがチャンスで溢れていると考え、それを発見して実行していくという精神のことを指します。現在アフリカでは、貧困層の起業家たちが、自分の生活している範囲の内外で状況を改善するようなチャンスを次々と「発見」し、そこに投資が入ることで事業としてスタートさせるということが頻繁に行われています。そうしていくことで、自分の生活圏にとどまらず、地域全体、ひいては国家全体の発展要素となっているのです。これはザンビアでも例外ではなく、起業家精神が溢れている地域であると言えます。自分自身の夢として、アフリカで事業を起こし、地域の発展、更には日本の発展に寄与したいという思いがあるため、留学先としては非常に適した地域であると考えております。現地の起業家たちと実際に交流し、発展の最前線にいる人間の思考に触れ、学習することは、今後の自分自身の成長にもつながっていくと確信しております。そして得た経験を日本で起業を目指している人含め、社会全体に還元できるよう努めていきたいと考えています。その実現のため、奨学生として最大限の努力を怠らず、前進し続ける決意です。