この度、栄えある留学支援第1期生を輩出出来ましたことを心より感謝しております。
私自身の留学経験を踏まえ、若者の海外留学を支援する、という考えに至るには時間はかかりませんでした。勝海舟先生の「若者にもっと海外を見せよ」という言葉の通り、若い時期に海外経験をするのは日本既成の固定観念や所謂偏見を打ち砕き、世界基準の視野とグローバル化に前向く姿勢を育成するのに不可欠だと考えます。
最近の学生は海外留学の意志が減少傾向にある、と伺っております。その中でも昨今を通して、海外留学を志しても断念せざるをえない状況の学生は確かにおります。彼らを含め、志ある者を支援し、国際社会を担う人材の育成が惠国際交流財団の目的の一つであります。
そして国際交流の実践は本人のみならず、彼らの置かれる社会環境や大きくは日本そして世界へ大きな影響を与える可能性を秘めています。世界がより良い場所になれば、と考え様々な実践をしてきた先人たちの意思を継ぎ、当財団といたしましては留学支援を継続していくことが社会貢献の実践であると思いますし、今後、別の形でも国際交流事業を展開していこうとも考えております。
公益財団法人としてそのような活動が出来ますことは当然の責務でありながらも大変喜ばしいことと感じております。
これからも輩出していく奨学生の皆様同様、惠国際交流財団も国際交流の一翼を担う存在として精進していく所存であります。
奨学生の皆様はそれぞれの留学先での人や知識との出会いを全て大切にし、また惠国際交流財団を通して知り合った同士間でもコミュニケーションを密にし、後出の奨学生達とも交流を深め、情報の交換・共有をしていただきたいと願っております。
最後に、この場をお借りして改めて、ご協力いただいている皆様に厚謝いたします。これからも惠国際交流財団への御厚意、ご指導をよろしくお願い致します。
公益財団法人 惠国際交流財団
代表理事 花巻 文子